一過性の不眠

睡眠障害の症状、原因、治療、チェック方法など単なる不眠と片付けがちな睡眠障害について、様々な角度から徹底解説。
2,000人以上が不眠症を克服!話題の不眠症克服法
 不眠症に関する書籍の著者でもある浜松医科大学名誉教授で精神医学博士の高田明和が学会で発表・実践し、2,000人以上の治療を行ってきた不眠症克服方法。不眠症で眠れない夜を過ごしている方へ深い眠りにつける方法を解説しています。
一過性の不眠

睡眠障害(不眠症)には、一過性の不眠と慢性的な不眠の2種類があります。一過性の不眠とは、一時的なもので、数日~数週間程度続くものです。長引くことのない不眠です。この一過性の不眠の原因は、人によって様々です。

例えば、以下のような原因があげられます。

・騒音、温度・湿度の不快感など、環境的な要因によるもの。
・時差ぼけなどのように、睡眠時間が変化したことによるもの。
・家族の不幸など、精神的に大きなストレスかかったことによるもの。
・入学試験や大事な会議など、緊張感によるもの。
・一過性の病気が原因のもの。

このように、一過性の不眠は、気持ちが高ぶったときや、気がかりなことがあるときに起こります。 もちろん、眠れないときは、とてもつらいと思います。しかし、自分でも、その原因が分かっているし、ほとんどの場合、数日すれば解消するので、慢性的な不眠に比べて、それほど問題はないと言えます。

ところで、なぜ、精神的なストレスや、気がかりなことがあると、人は不眠になってしまうのでしょうか?人間は、本来、体内時計の働きによって、生活のリズムが整っていれば、自然と決まった時刻には眠気を感じ、入眠することができるようにできています。しかし、心配事をかかえていると、脳が覚醒し続けるように働き、なかなか眠ることができなくなってしまうのです。

なぜ、そのようなとき、覚醒し続けようと、脳は働くのでしょうか。その原因は、私たちの祖先の代まで逆戻ります。まだ洞窟などで生活していた私たちの祖先は、恐ろしい肉食動物に襲われるのではないかという危険と、隣りあわせの日々を過ごしていました。そして、そんな環境の中では、ゆっくり眠っていられるわけがありません。

そのことから、人間は、生命を守るために、心配事があるときには、脳が眠ってしまわないようなしくみをつくりあげたのです。そして、そのメカニズムが、この現代社会においても、残って働いているというわけなのです。

睡眠障害でお悩みの方へ 新着情報

安全性が向上してきているとはいえ睡眠薬を服用する際には、いくつかの注意したほうがよいでしょう。糖尿病や高血圧などの薬を複数服用している場合には特に注意が必要となります。糖尿病や高血圧の病気で処方される薬の中には睡眠薬と一緒に服用してしまうと、睡眠薬の分解を遅らせる作用をもつものもあるからです。このため薬の作用がつよく出てしまうことがあります。他に薬を服用している場合にはそのことを医師や薬剤師にきちんと伝えて相談したほうが良いでしょう。

また食品で気を付けなければならないものもあります。コーヒーや紅茶、緑茶、チョコレートなどのカフェインが含まれている食品の場合は注意したほうがよいでしょう。実はカフェインには覚醒作用や利尿作用があります。そのため飲む時間や量には十分に気をつけたほうがよいでしょう。また、アルコールと一緒に飲んでしまうとそれぞれの作用が効きすぎてしまう恐れがあります。ほかにも妊娠している方、妊娠している可能性のある方、そして授乳中の方は睡眠薬を飲んではいけません。

それは睡眠薬は、赤ちゃんに悪影響を与える可能性があるからです。妊娠中に睡眠薬を常用していた母親から生まれた赤ちゃんの場合は、睡眠薬の中毒をもって生まれてくる可能性もあります。最近の日本では5人に1人が睡眠障害で悩んでいるといわれています。現在いろいろな場面でストレスを感じることが多くなってきていることも背景にあげられます。職場や近所付き合い、学校などの場所で人間関係などがストレスが原因となり、睡眠障害になってしまう人が増えてきています。これらのストレスを改善するのが大切となりますが、睡眠障害の薬をうまく利用しながら改善していったほうが良いでしょう。