睡眠障害対処法

睡眠障害の症状、原因、治療、チェック方法など単なる不眠と片付けがちな睡眠障害について、様々な角度から徹底解説。
2,000人以上が不眠症を克服!話題の不眠症克服法
 不眠症に関する書籍の著者でもある浜松医科大学名誉教授で精神医学博士の高田明和が学会で発表・実践し、2,000人以上の治療を行ってきた不眠症克服方法。不眠症で眠れない夜を過ごしている方へ深い眠りにつける方法を解説しています。

睡眠障害で悩んでいるけれど、病院に行くにも、何科で診てもらえばいいのかがわからないという人は、少なくないのではないかと思います。 総合病院など、大きな病院に行く場合は、精神科、精神神経科、心療内科などが専門ですから、そちらで診てもらうと良いでしょう。あるいは、近くのかかりつけの病院でも、相談に乗ってもらえると思います。

あなたのことをよく知っていると思うので、生活面でのアドバイス受けたり、場合によっては、睡眠薬を処方してもらえるかもしれません。しかし、それでも、症状がなかなかよくならないという場合は、睡眠障害を専門としている病院を紹介してもらうことをおすすめします。

病院で受診する前に、自分の不眠の状態を整理して、メモしておくと、スムーズに診察が進められます。眠れなくなったのはいつ頃からか、不眠となった原因はあるか、眠りにつくまでにどれくらい時間がかかるか、不眠以外の別の症状はないかなどが、診察の中では問われますので、これらのことを、あらかじめ整理しておくとよいでしょう。

また、身体の状態で、どこか異変が起きているところはないかどうかについても、よく確認しておくと良いでしょう。睡眠障害を訴える人の中には、寝不足が原因の不眠とは別に、うつ病や、日中に強い眠気に襲われるナルコレプシー、睡眠中に手や脚がけいれんする周期性四肢運動障害などの病気があるという場合もあります。 

睡眠中の症状は、自分では、ほとんど気づかないことが多いものです。家族や周りの人たちに協力してもらって、寝ているときの様子を確認してもらいましょう。そして、問題のある場合は、まずは、その症状を、明確に医師に伝えることが重要です。

適量のアルコールであれば、健康を増進すると言われています。しかし、寝る前に飲む「寝酒」を毎日続けていると、快適に眠ることができなくなる危険性がありますので、注意が必要です。アルコールを飲むことで、寝付きがよくなることは確かです。しかし、夜中に目が覚めてしまうことも多くなります。アルコールを飲むと、眠りの一定のリズムが崩れ、このような現象が起こるようです。

また、寝酒を習慣にしていると、そのうちに、大量のアルコールを摂らないと、うまく眠ることができなくなる恐れがあります。寝付きの悪く、いつもアルコールに頼ってしまうという人は、健康のことを考えれば、睡眠薬を服用する方がいいのではないかと思います。最近では、作用時間が短い、優れた睡眠薬が開発されています。悩んでいる人は、専門の医師に、ぜひ相談してみてください。

人間には、体内時計があり、夜になれば眠くなり、朝には目覚めるという、活動サイクルを生まれつきもっています。朝、目覚めたときに、目の中に太陽の光を入れることで、脳の体内時計が感知します。この時点から、ホルモンの分泌によって、一定時間がたつと眠気がくるようになっています。ですから、夜、自然に寝付くためには、朝、たっぷりと太陽の光を浴びることが重要です。また、日中には、しっかり活動して、身体を適度に疲れさせることも、深い快適な睡眠のためには、効果的です。

逆に、夜更かしを極端にすることで、体内時計が狂ってしまい、睡眠障害につながることがあります。また、たとえ生活リズムを守っていたとしても、寝る前に、カフェインの入った飲み物(例えば、コーヒー、紅茶、ウーロン茶など)を飲むと、目がさえて眠れなくなってしまいます。

どうしても飲みたいという人は、飲む時間と量に注意しながら、ほどほどに飲んでください。さらに、寝る前に喫煙することも、眠れなくなる原因になりますので注意が必要です。寝ている間は、胃や腸も休んでいる状態です。寝る前、2時間以内は、食事は極力避けるようにしましょう。

日本では、5人に1人の人が、睡眠障害に悩んでいると言われています。職場、近所付き合い、親戚との人間関係など、様々な場面でストレスを感じ、それによって、不眠(睡眠障害)になってしまうという人も多いようです。また、経済の発展により、昼も夜も働かなければならないなど、現代では、睡眠のリズムが乱れる原因が実にたくさんあります。

不眠の治療の方法としては、睡眠薬を使う方法があります。日本では、医師の処方箋がないと、睡眠薬を手に入れることはできません。不眠で悩んでいる人の中には、うつ病など、他の病気が原因で、不眠が起きているという人もいます。ですから、医師の診察を受ける必要があります。不眠の症状や、原因がわかっているのであれば、それを医師に伝えると、適切な睡眠薬を処方してもらえるでしょう。

睡眠薬は、今から30年以上前のものは、徐々に薬の効き目が落ちる、あるいは、薬を飲むことを止められなくなるなど、強い副作用が問題になっていました。そのため、「睡眠薬」と聞くと、今でも、怖くて手が出しにくい薬だと、誤解して捉えている人が少なくないようです。

しかし、副作用が少なく安全な睡眠薬が、1960年代以降、開発されています。そして、現在、睡眠障害の治療で使用されている薬は、新しくて安全な薬ですから、しっかりと医師の指導を受けて服用すれば、ほとんど心配する必要はありません。また、最近では、朝、すっきりと目覚めることができるという、新しい睡眠薬も開発されています。不眠に悩んでいる人は、ためらわずに、医師に相談されることをおすすめします。

睡眠薬を服用する際には、いくつかの注意点があります。必要です。

糖尿病や高血圧などの基礎疾患のある方は、多くの場合、複数の薬を服用しています。そのため、睡眠薬を服用する際は、特に注意が必要です。これらの病気で処方される薬の中には、睡眠薬と一緒に服用すると、睡眠薬の分解を遅らせるなどの作用が働き、強く作用が出てしまうということがあります。他に薬を服用している場合は、医師や薬剤師に必ず相談してください。
次に、気をつけなくてはいけない食品ですが、セイヨウオトギリソウ、セイヨウカノコソウを主成分としている、ハーブ系のサプリメントを使用するときは、医師に一度相談する必要があります。また、コーヒー、紅茶、緑茶、チョコレートなどのカフェインが含まれている食品にも、注意が必要です。一部の健康飲料や清涼飲料にも、カフェインが含まれている可能性があります。カフェインには、覚醒作用や利尿作用があるので、飲む量や時間に気をつけるようにしましょう。また、睡眠薬を飲んでいるときには、お酒を飲まないようにします。薬のそれぞれの作用が、より強く現れてしまうので、大変危険です。

また、妊娠中の方は、決して睡眠薬を飲んではいけません。睡眠薬は、胎児に悪影響を与える可能性があるからです。母親が妊娠中に睡眠薬を常用していて、生まれた赤ちゃんは、睡眠薬の中毒をもって生まれてきたという報告例も少なくありません。そのような子供は、不眠症で、常に落ち着きがなくて、手足が震えるという症状をもってしまったりすることがあります。