レム睡眠行動障害

睡眠障害の症状、原因、治療、チェック方法など単なる不眠と片付けがちな睡眠障害について、様々な角度から徹底解説。
2,000人以上が不眠症を克服!話題の不眠症克服法
 不眠症に関する書籍の著者でもある浜松医科大学名誉教授で精神医学博士の高田明和が学会で発表・実践し、2,000人以上の治療を行ってきた不眠症克服方法。不眠症で眠れない夜を過ごしている方へ深い眠りにつける方法を解説しています。
レム睡眠行動障害

睡眠障害の方には、寝ている間に、様々な症状が現れることがあります。レム睡眠行動障害(RBD)は、特に、大人が問題になる症状です。睡眠とは、レム睡眠とノンレム睡眠の2種類に分けられます。レム睡眠は、比較的に浅い睡眠の状態です。睡眠全体の10~20%と割合的には少ないのですが、夢の大半は、このレム睡眠の間に見るものです。レム睡眠の間は、通常、体の力が抜けた状態です。

しかし、この病気では、何らかの原因によって、体の力が緩むことがありません。夢でけんかをしたり、何かに追い掛けられたり、頻繁に暴力的な夢を見ることから、始まります。そして、数カ月~1年経つと、徐々に、睡眠中に大声を出したり、暴力まで振るうようになったりすることがあります。夢の中の行動を、実際に、同じように、無意識に行なってしまうのです。

たまに起き上がる程度の軽い症状なら、心配要りません。しかし、家族や周囲の人に危害を与えるような行動がみられたら、専門科の医師に相談して、早急に治療する必要があります。

RBDは、認知症の夜間せん妄と誤って診断されて、間違った治療法を受け、悪化する場合もあるようです。また、RBDは、パーキソン病や認知症の初期段階の症状が現れる場合もありますので、注意が必要です。RBDの治療としては、抗てんかん薬の一種のクロナゼパムや、レム睡眠を軽減させる睡眠薬が効果的とされ、一般的によく使用されています。クロナゼパムは、服用を始めてから1週間程度で、約8割の患者が改善され、異常な行動が減少していきます。

異常な行動がみられたら、本人と周りの人が苦しむ前に、早い時期に専門の医師に相談することが重要です。

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安全性が向上してきているとはいえ睡眠薬を服用する際には、いくつかの注意したほうがよいでしょう。糖尿病や高血圧などの薬を複数服用している場合には特に注意が必要となります。糖尿病や高血圧の病気で処方される薬の中には睡眠薬と一緒に服用してしまうと、睡眠薬の分解を遅らせる作用をもつものもあるからです。このため薬の作用がつよく出てしまうことがあります。他に薬を服用している場合にはそのことを医師や薬剤師にきちんと伝えて相談したほうが良いでしょう。

また食品で気を付けなければならないものもあります。コーヒーや紅茶、緑茶、チョコレートなどのカフェインが含まれている食品の場合は注意したほうがよいでしょう。実はカフェインには覚醒作用や利尿作用があります。そのため飲む時間や量には十分に気をつけたほうがよいでしょう。また、アルコールと一緒に飲んでしまうとそれぞれの作用が効きすぎてしまう恐れがあります。ほかにも妊娠している方、妊娠している可能性のある方、そして授乳中の方は睡眠薬を飲んではいけません。

それは睡眠薬は、赤ちゃんに悪影響を与える可能性があるからです。妊娠中に睡眠薬を常用していた母親から生まれた赤ちゃんの場合は、睡眠薬の中毒をもって生まれてくる可能性もあります。最近の日本では5人に1人が睡眠障害で悩んでいるといわれています。現在いろいろな場面でストレスを感じることが多くなってきていることも背景にあげられます。職場や近所付き合い、学校などの場所で人間関係などがストレスが原因となり、睡眠障害になってしまう人が増えてきています。これらのストレスを改善するのが大切となりますが、睡眠障害の薬をうまく利用しながら改善していったほうが良いでしょう。