妊娠と眠気

睡眠障害の症状、原因、治療、チェック方法など単なる不眠と片付けがちな睡眠障害について、様々な角度から徹底解説。
2,000人以上が不眠症を克服!話題の不眠症克服法
 不眠症に関する書籍の著者でもある浜松医科大学名誉教授で精神医学博士の高田明和が学会で発表・実践し、2,000人以上の治療を行ってきた不眠症克服方法。不眠症で眠れない夜を過ごしている方へ深い眠りにつける方法を解説しています。
妊娠と眠気

妊娠中は、昼間であっても、とても強い眠気に襲われるということがよくあります。これには、いくつかの理由があります。

妊娠は、子孫を残すための、大きな段階を乗り越えた状態です。ですから、もう男性を探しに出かける必要もありません。また、妊娠した女性は、胎内で大事な命を育てなければなりませんし、女性として最大のエネルギーを必要とする、出産に備えていく必要があります。そのため、母親の体は、無駄なことにエネルギーを使わないようにするというしくみになっています。

無理に、活発に出かけたりすると、事故などに巻き込まれる可能性もあります。流産という最悪の危険性もあります。このようなことから、妊婦の脳は、できるだけ体を動かさないようにして、休ませようと仕向けるものなのです。そのため、強い眠気を与えているのだとされています。

女性ホルモンは、思春期から更年期の期間、睡眠に大きな影響を与えています。女性ホルモンには、妊娠を準備するためのエストロゲンと、妊娠を成功させて状態を保つためのプロゲステロンとがあります。排卵後は、プロゲステロンが増加しています。プロゲステロンには、眠気を誘う作用があります。そのため、月経前の一週間は、強い眠気に襲われます。

妊娠3ヶ月までは、大量にプロゲステロンが分泌されている状態です。そのため、昼間から強烈な眠気に襲われます。そして、妊娠6ヶ月になると、徐々にロゲステロンは減少し始め、妊娠9ヶ月では、プロゲステロンが減って、その代わりにエストロゲンが増えてきます。それによって、逆に、出産前は眠気を感じなくなり、なかなか眠れなくなったり、熟睡できなくなったりします。

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安全性が向上してきているとはいえ睡眠薬を服用する際には、いくつかの注意したほうがよいでしょう。糖尿病や高血圧などの薬を複数服用している場合には特に注意が必要となります。糖尿病や高血圧の病気で処方される薬の中には睡眠薬と一緒に服用してしまうと、睡眠薬の分解を遅らせる作用をもつものもあるからです。このため薬の作用がつよく出てしまうことがあります。他に薬を服用している場合にはそのことを医師や薬剤師にきちんと伝えて相談したほうが良いでしょう。

また食品で気を付けなければならないものもあります。コーヒーや紅茶、緑茶、チョコレートなどのカフェインが含まれている食品の場合は注意したほうがよいでしょう。実はカフェインには覚醒作用や利尿作用があります。そのため飲む時間や量には十分に気をつけたほうがよいでしょう。また、アルコールと一緒に飲んでしまうとそれぞれの作用が効きすぎてしまう恐れがあります。ほかにも妊娠している方、妊娠している可能性のある方、そして授乳中の方は睡眠薬を飲んではいけません。

それは睡眠薬は、赤ちゃんに悪影響を与える可能性があるからです。妊娠中に睡眠薬を常用していた母親から生まれた赤ちゃんの場合は、睡眠薬の中毒をもって生まれてくる可能性もあります。最近の日本では5人に1人が睡眠障害で悩んでいるといわれています。現在いろいろな場面でストレスを感じることが多くなってきていることも背景にあげられます。職場や近所付き合い、学校などの場所で人間関係などがストレスが原因となり、睡眠障害になってしまう人が増えてきています。これらのストレスを改善するのが大切となりますが、睡眠障害の薬をうまく利用しながら改善していったほうが良いでしょう。